職業訓練校でネイルスクールに通える!
ネイルの知識やスキルを学びたいと考えている人の中には、経済的にネイルスクールに通うことが難しい人もいるでしょう。
そのような方に知ってもらいたいのが、職業訓練校の存在です。
職業訓練校は、仕事を探している人が就職しやすいように、特定の知識や技術などが学べるスクールや講座のことです。
就職を希望している人の中には、技術や資格がないために企業に採用してもらえない人が多くいます。そのような人たちをサポートすることを目的として、この職業訓練校が存在しているのです。
ネイリストも例外ではありません。職業訓練としてネイリストの勉強をさせてくれるスクールや講座も存在しており、そこに通えばネイルサロンなどへの就職に有利になる技術や資格を手に入れることができます。
嬉しいのは、入学金や受講料などがかからないことです。無料で通うことができるので、経済的に余裕がない方でも資格取得などを目指すことができますよ。
教材やネイルの実技に必要な道具などの費用はかかることが多いですが、それでも受講料が無料になるだけでもかなりメリットが大きいのではないでしょうか。
受講するための条件
誰でも無料で職業訓練が受けられるわけではありません。職業訓練としてネイルスクールへと通うには、条件をクリアしている必要があるのです。
その条件は以下のようになっています。
- ネイリストの職業訓練を受講する最初の日から過去1年以内に、公共職業訓練を受けていないこと
- ハローワークに仕事探しの申し込みをしていること
職業訓練を受けながら、しかも職業訓練受講給付金と呼ばれるお金を受け取れるケースもあります。月に10万円が支給され、生活しながらネイリストになるための勉強ができるのです。
ただ、この給付金を受け取るためには、収入が月に8万円以下であったり、世帯全体の収入が月に25万円以下であったりなどの細かい条件が追加されます。
受講するためだけの条件であればさほどハードルは高くないので、安くネイリストの勉強がしたい方は、職業訓練校に通うことも選択肢の一つになるでしょう。
どんなことが学べる?
職業訓練校のネイルスクールで学べることは、どの教室で学ぶのかなどによっても少しずつ変わってきます。ただ、ネイリストが身につけていなければならないごく基礎的な知識については、どのスクールでも学ぶことができるので安心してください。
基本的には、即戦力として見なされるだけの知識や技術を習得することができます。全くネイルについて学んだことのない初心者でも受講することができますよ。
ほとんどのネイルスクールで、接客マナーや顧客対応といった、サロンで働くために必要なネイル技術以外のスキルも習得できます。
期間は3ヶ月から半年ほどです。これもスクールによって異なるので、自己負担額などと合わせて事前に確認しておきましょう。
ネイルの資格はとれるのか?
ネイリストとしてネイルサロンに就職する人のほとんどが、何かしらのネイル系資格を持っています。
職業訓練は、それを受けた人が就職するためのものなので、サロンなどへの就職に有利になる資格の取得も目指すことが可能です。
- JNECネイリスト技能検定試験
- 日本ネイリスト検定試験センター
- JNAジェルネイル技能検定
- ネイルサロン衛生管理士
以上のような資格は、どのネイルスクールを受講しても取得できる可能性があります。ただ、スクールによって取得できる資格の種類や級は異なるため、自分の目的や希望に見合った資格が取れる職業訓練先を選択しなければいけません。
ネイルサロンでの接客術をより身につけるために、サービス接遇検定などビジネス系資格の取得が可能な施設もあります。職種の選択の幅を広げるという意味では、取得しておいて損のない資格となるでしょう。
受講までの流れ
職業訓練校で受講するためには、いくつかのステップを踏んでいかなければいけません。
受講までの流れを順を追って説明していくので、把握するとともに必要な準備を整えておきましょう。
1:ハローワークで求職の申し込み
職業訓練を受けるための条件の一つに、ハローワークで仕事探しの申し込みをしていること、というのがありましたよね。まだ申し込みをしていない方は、この条件をクリアするためにお近くのハローワークに行く必要があります。
ハローワークで求職の申し込みをし、職業訓練制度に興味があることを職員の方に申し出てみましょう。ネイリストの勉強がしたいことを伝えれば、パンフレットなどの資料をくれて丁寧に教えてくれますよ。
2:ネイルスクールの選択
職業訓練が受けられるネイルスクール施設は、パソコン系などと比べるとまだあまり多くはありません。ただ、選択肢はしっかりとあるので、その中から気になるスクールや訓練内容をチェックして、通いたいと感じる施設を選んでみましょう。
ネイルスクールの選択のポイントは以下の3つです。
- 学びたいことや取得したい資格を用意してくれているか
- 無理なく通うことができる場所にあるか
- 訓練期間
ネイルスクールによって、受講内容や取得できる資格が少しずつ違います。必ず中身を確認してから選択しましょう。
数ヶ月間通うことになるので、自分が最後まで通い続けられるかどうかも重要です。距離的なことや交通手段についても考えながら選択しないといけません。
また、訓練期間はあらかじめ決められています。受講開始日と終了日、通学期間も決められているのです。都合やスケジュールが合うかどうかも含めて、確認しておいてください。
3:ネイルスクールの見学会などに参加
気になるネイルスクースが複数ある場合もそうですが、1つに絞り込んでいる場合でも、必ずネイルスクールの見学会や説明会などには参加しておきましょう。
パンフレットやネットで調べたイメージと、実際に学校に行って感じた雰囲気が異なることもあります。入学してから後悔しても遅いので、無料で受講できるからと適当に選ぶのではなく、自分の目で見て判断することをおすすめします。
あとでもう少し詳しく説明しますが、見学会などに参加しておけば、選考試験を突破しやすくもなりますよ。
4:入学・受講の申し込み
受講したいネイルスクールを1つに絞ったら、入学の申し込みをしましょう!
申し込みに必要なのは、以下の書類などです。
- 受講申込書
- 写真
受講申込書はハローワークで受け取ることができます。ハローワークで受け取ったネイルスクールのパンフレットについていることもあるので、もらった方はチェックしてみましょう。
写真は、縦4cm×横3cmの証明写真です。
もし失業給付を受けている方がいれば、雇用保険受給資格者証も用意しておいてください。
これらの書類を持ってハローワークに行き、申し込み手続きを行いましょう。必要事項などを説明してくれるので、メモなどができる筆記用具を持って行くことをおすすめします。
5:選考試験を受ける
職業訓練は、それを受ける人としてふさわしいかどうかの選考試験が行われることが多いです。
筆記試験や面接が行われることが多いのですが、どちらとも必ず行われるわけではありません。面接のみのこともありますし、内容も選択したジャンルやスクールによって異なってきます。
どのネイルスクールも募集定員を10人から20人ほどとしているので、準備を整えて選考試験を受けるようにしてください。
6:入学・受講手続き
面接試験などを突破したら、入学・受講手続きを行いましょう。
合格通知が届くので、受講スタートの日までにハローワークに行って手続きを行ってください。
この時に、就職支援計画について説明を受けることになります。そこまで難しいお話ではありません。職員の説明をよく聞き、就職への意志などをしっかりと示せば大丈夫ですよ。
そのほかの細かな手続きなども丁寧に説明してくれるので、その通りに進めていきましょう。
面接突破のポイント
面接を受ける場合には、なんとしてもこれを突破しなければいけません。
ネイルスクール入学のための面接でよく聞かれる質問を並べてみましょう。
- なぜこのスクール(コース)を選択したのですか
- 学校まで通い続けることはできますか
- 教材や試験などの費用を払うことはできますか
- これまでネイルを学んだことはありますか
- 卒業後はネイルサロンへの就職を希望していますか
- 現在の収入や生活状況を教えてください
このようなことを聞かれますが、重要なのは就職する意志とネイルや美容への興味をどれだけ示せるかです
受講者は資格や専門知識を無料で獲得できるわけですから、卒業後にネイルサロンなどへ就職する気持ちが弱ければ、スクール側も合格させることはできませんよね。ネイリストとして成功したいという意志の強さがとても重要なんです。
見学会や説明会に参加しておくと、そのスクールの特徴がわかるので、面接の時のアピールにつながります。スクールの設備や講師、授業の雰囲気など具体的な話をすればするほど、やる気を伝えることができるでしょう。
こうしたことを心がけて対策をしておけば、面接突破は確実なものになるはずです。